肥満は脂肪組織に多くの中性脂肪が溜まって体重が増加した状態ですから、肥満を防ぐには、食べ過ぎないことが大切です。
その一方で、日本人のエネルギー摂取量は年々減少傾向にあるにも拘わらず、肥満は減少しておりません。
これは、欧米型の食生活への変化に伴って、動物性脂肪の摂取量が増えていることや、菓子類や清涼飲料水を過剰に摂取することによって肥満になるものと考えられております。
また、雑誌やTVでダイエットに良い宣伝されると、そのキャッチフレーズを鵜呑みにして、同じものばかり食べていると、逆に栄養に偏りが起こります。
栄養素は体の中でお互いに助け合って働くものですから、偏食は止めて、幅広い食品から様々な栄養成分をバランス良くとる必要があります。
その場合の目安は、主食、主菜、副菜と、和食の一汁三菜です。特に、ビタミンやミネラルは体内の代謝を促すために不可欠に栄養素ですし、食物繊維は糖質やコレステロールの吸収を穏やかにします。
また、エネルギー量の低いきのこや海藻、こんにゃくなどを上手に使う一方で、脂の多い肉や油を多く使わずに調理するなど、薄味を心がけることも大切なポイントです。